巨大カタツムリ,その他

「ただいま!おっきなカタツムリ見つけてきたよー」とアツがいつになく興奮して帰ってきた。見ると手にスーパーの袋を持っている。そこにいるのか。言うそばから,「じゃあ,公園に行ってくる」と出て行ってしまった。まだ小雨が降ってるんだけど,関係ないらしい。玄関に残された体長3〜4センチのカタツムリを,シオシオと眺めた。一つしかない飼育ケースには,既にジョロウグモが入っている。どうするんだ?


引越し以降,アツは友達と遊ぶのに夢中だ。宮崎や金沢でのびのび育った彼には,東京で苦労した分,盛岡の生活は楽しくて仕方がないらしい。
だけどシオシオは,上手く馴染めず苦戦している。幼稚園が終わった後など,誰にも誘われないし,誰かを誘うこともない,直帰の日々。近所の子供とも,なかなか打ち解けられない。女の子はグループが一回できてしまうとよそ者は容易く中に入れないというが,岩手っ子は大らかな子が多いので,こちらから飛び込んでいこうとする気持ちさえあれば,受け入れてくれる。ただ,もう年長なので親が介入しても関係は築けない。シオシオ自身が飛び込んでいかなくてはならないのだ。けれども,それがまだできないでいる。お友だちと遊ばない分アツへの依存が大きくなって,「ガンダム」やら「仮面ライダー」に夢中の,ちょっとヘンテコな女の子になってきてしまった。その上にクモやらカタツムリやら,どうするんだよ。ぶつぶつぶつ。…な〜んて,考えてもしようがないよね。なるようにしかならないしー。(^^ゞ


タツムリは,結局,砂遊び用のチビバケツにラップを被せた即席ケースに入れて飼うこととなった。ちゃんと,面倒みてくれるんだろうか。頼むよー。
…さらにジョロウグモについて,嫌な話を耳にしてしまった。そもそもクモが2匹にバナナムシ1匹を飼っていたと言うのだ。先日,バナナムシが死んだとき,飼育ケースにはクモ1匹しかいなかったんだけど?!…どうも共食いしてしまったらしい。残ったクモは明らかに大きくなっていると,アツが困ったように言う。クモは体液を吸って生きていると思っていたのだけれど,共食いのときは文字通り相手を食べてしまうんだろうか。ケースは目下,一段と大きくなったジョロウグモと干からびたバナナムシ,そして(よく見たら)クモの足が入っているという恐怖状態。あぁ,もう見たくない。