Jhumpa Lahiri "the Namasake" 256~273p -12

引き続きMoushumiから見た結婚生活の話が続く。大学事務員の急死をきっかけに,冴えない少女時代の初恋の相手,Dimitri Desjardinsの住所と電話番号を知ったMoushumiは彼と不倫の関係に陥る。以上第10章。
この章では,自分と同年代のMoushumiから見た,母への思い,コンプレックス,職業意識,友人関係,そして結婚生活などが細やかに書かれてあり,読み応えがあった。彼女の姿を通して自分を振り返るために,これからも何度かこの章を読み返すだろうと思う。
次章では再びGogolの視点で2人の結婚生活が描かれている。細やかなことにあまりこだわらないGogolとコンプレックスが強く見栄っ張りなMoushumiの距離がさらに広がっていき,Moushumiの行動は段々と大胆さを増していく。さすがのGogolも妻の行動に疑いを感じるんじゃないのと思うが,彼は相変わらず脳天気にクリスマスのプレゼントはイタリア旅行だよなんて考えている。というところで第11章終わり。