人生再考

起床6時45分。昨日頂いたありがたいコメントを再考するとともに,改めて自分の生き方を見直してみる。
うちはもともと職場結婚。結婚当初は2人とも東京勤務だったので,子供を育てながらそれぞれ仕事を続けていたが,どちらも全国転勤する立場だったので,そうした生活がいつまで続けられるかという見通しは全く立たなかった。2人が仕事を続ける限り,いずれは別居しながら子供を育てていかなくてはならないというわけだ。当時,保育園に子供を預けながら仕事をしていたわけだけれど,子育ての仕事を2人で完全に分かち合っている状態でも,残業が続きお迎えの時間が遅れると子供の顔が険しくなってきて,それは土日にいくら頑張ってもなかなか解消しなかった(しかもそれが恒常化しつつあった)。そんな子供を見ていると,単身赴任状態で働きながら子供を育てるという選択はどうしてもできなかった。辞める決断をする前に,人事は親元への転勤を提示してくれたが,それぞれの家庭の事情から親を頼ることはまったくできなかったので,その選択もできなかった。で結局,2人でいっしょに暮らし子供を育てるということを最優先するために,私の方が仕事を辞めたのだ。その際,彼は家族の生活のために私のキャリアだけを中断させたということを非常に気に病んでくれていた。私の方も,そんな彼だったからこそ,仕事を辞めることができたのだと思う。子供がある程度大きくなったら,全面的に君のキャリアを支えるという彼の言葉がとても嬉しかった。
それがナンだ。実際,子供がある程度大きくなってきたと思ったとたんに,親が次々と病に倒れ始めるのだもの。親の面倒を看るために子供を引き連れて,転勤先と親元を往復している間に,気が付いたら35だよ。子供が大きくなるに連れて楽になるかと思っていた子育ても,いったん「主婦専業」になったとたんにPTAやら子供会やら,必要だろうけどやたら時間を食われる無償の仕事を当たり前のように背負わされることになり,楽になりゃしない。転勤生活が子供に負わせる負担も,教育問題や何やらで子供の成長とともに増していくばかりだ。今じゃ転勤の度に,半年から1年は子供の調整に追われる始末。キャリアどころか,友人関係までブツ切れで精神的にキツイったらありゃしない。今まで何とか走り廻ってきたけれど,ミドルエイジにさしかかり,これからもずっとこんな生活を続けていくことに自信がなくなってきたというのが正直なところだ。
で,ふとオットを見ると,妻に世話をしてもらい,可愛い子供に囲まれながらキャリアを維持しているわけだ。何一つ失ってない。子供が生まれたのに,喫煙の習慣すら止めようとしない有様だ(ワタシゃもちろん止めましたよ,子供を持つ可能性のできた時点で。ハイ)。彼に対し,深層心理で嫉妬心のようなモノを抱いているのかもしれない。
しかし,そんなことを言ってもしょうがない。自分が選んだオットなのだし,自分の決断で仕事を辞めたのだ。彼が今,仕事上やりがいがありながらも厳しい状況にあることもよくわかっているつもりだ。自分たちが幸せになるためには,全力で「愛の名のもとに夫婦(しか大人のいない家庭)を維持((C)NAPORINさん)」しようとしていかなくてはならない。そのためには,やはりまずオットの仕事の大変さを思い遣るということが,自分にとっては第一の課題だと思う。そういう姿勢で臨めば,自然に彼の方からも「申し訳ない」という温かい対応がなされるのだろう,きっと。
とはいえ,自分のキャリアもなんとかしたいものだよ,ホントに。ああ明日はついに,子供会役員決めの打ち合わせだ。