The Oxford Book of Modern Fairy Tales -11

  • Robert Louis Stevenson "The Song of Morrow" 178~181p

「宝島」や「ジギル博士とハイド氏」で有名なスティーヴンソンの幻想的な寓話。
ダントライン国の王女は国王から海辺の城を授かり,召使いたちと共に "no care for the morrow, and no power upon the hour, after the manner of simple" という状態で暮らしていた。ところがある秋の日,みすぼらしい老婆が海岸をやってきて,王女の人生に疑問を投げかける。それを聞いてから王女の日常は,少しずつ歯車が狂いはじめ・・。
引用した "no care for・・" のフレーズが何度もリフレインされ,最後は王女自身が老婆になり新たな王女と出会うという仕掛け。短いながらも,なんとも言い難い不気味さを感じさせる話だ。