スケート行き

アツ・スケーティング

このところ週末は体調を崩したり、天候が荒れたりしていたこともあって、久々のスケートである。しかし子どもたちはどんな天候でも毎週通っているわけだから、スケートに対するテンションが下がっていたのかもしれない。今年はスケートがんばるぞと思いながら、なんたるテイタラクかと思う。英語にかまけすぎていたのか。こと試験となると余裕がなくなる自分が情けなし。
三面あるリンクのうち一面はずっと修復中とやらで使えなかったのだが、今日はしっかり使えるようになっていた。といっても、終日ホッケーの試合が入っていたようで、一般利用者が使えるのはやはり二面のまま。
いつものように靴を履き替えようと休憩室に入ると、部屋中巨大なホッケーバッグが散乱していて、男臭い部室の匂いが漂っている。ホッケー選手たちの香ばしい香りの中、福祉バンクで買ったスケート靴に履き替える。今回が晴れてマイシューズデビューとなるのだが、県営リンクの貸し靴とタイプが違っていて靴紐が上手く結べず、出だしから焦る。
外気温はマイナス4度。氷上はマイナス10度くらいまで下がっていたのではないか。リンクには雪が積もってガチガチである。これまで気温が低ければ氷が融けなくていいと思っていたのだが、それも低すぎると良し悪しだと認識を改めた。なんせ削れたリンクがいつまでもガタガタのまま。適度に氷の表面が融けた方が傷が滑らかになって滑りやすいのではないだろうか。ガタガタのリンクでフィットしない靴。「マイシューズを履いているスケーターは上手い」という幻想をぶち壊してしまったかも・・。
そんな情けない母親の横で、子どもたちはしばらく見ないうちにすっかり上達していた。スピードリンクで追いつくのも必死である。とりわけ息子は毎週土日どっぷりスケート漬けで友だちと遊びまくっていたせいか、クルクル回ったり、バックでスイスイ滑ったり、びっくりである。そろそろフギュア靴は卒業して、ホッケー靴に変えた方がよさそうである(それでようやくいっぱしの北国少年の仲間入りとなるわけだ)。
休憩中はホッケーの試合を見学。ほとんど毎週末のように、ホッケーやスピードスケートの選手たちが練習や試合に励んでいて、ただ自分が滑るだけでなく、目でも楽しめる。アイスホッケーなど今まで何の関心もなかったのだが、実際に間近で見るとめちゃくちゃカッコいい。すごいスピード感と迫力のぶつかり合いで、いつものリンクがずーっと小さく見えた。ここいらの子どもたちがホッケー靴を履きたがる気持ちも深く理解できる。
こうした試合が気軽に見学できたり、友だちの中にスポーツ少年団の団員がいたりと、ウィンタースポーツに関しては、本人がその気になりさえすれば自然かつ安価に上達できる環境。なんと贅沢なことかと思う。しかし実際は、リンクに来ている子どもはそう多くないし、盛岡で生まれ育ってもスケートなどやったことがないという子すらいる。子どもが集中するのは、トイザらスやイオンにゲーム屋だったりする。他所から来た者から見ると、ホントにもったいなあと感じる。