あぁ生徒手帳

なんとか風邪も回復基調に入り、気分よく朝仕事に取り掛かっていたのだが、洗濯機を開けてびっくり。息子の生徒手帳を洗濯してしまったのだった。中学に入学してまだひと月にもならないというのに。げげ。今までも何度か財布やティッシュを入れたまま服を洗濯機に放り込んで、悲惨な事態を引き起こしてきた息子だったが、貴重品をディパックに入れるようになってからはそういう粗相も無くなったと安心していた矢先だった。がっくり。
手帳の裏表紙は身分証明書となっており、校長印と学校印らしきものが押されている。幸い朱肉は滲んでなかったものの、紙が水でふやけ一触即発(?)状態。ビニールカバーを剥がすことさえままならぬありさまである。よっぽど自分で後始末しろ〜っと言ってやりたかったが、彼にやらせると一発で朽ちてしまうのは間違いない。と、結局私がドライヤーとアイロンで再生を試みることとなった。
・・・・・・延々2時間近く。破れないよう細心の注意を払っていたにもかかわらず、接着製本のためか、よろけた紙にアイロンをかけているうちに用紙が半分くらいポロリポロリと剥がれてきた。もう泣きたくなってしまう。
アイロンをかけながら改めて書かれていることを何気に眺めていると、中学の校則や歴史のほか、昨年度の運動部の活動結果、校歌や応援歌、県や市の情報などなど、これが実に盛りだくさんの内容。しかもダイアリー部分には、県の偉人が残した言葉や県内の重要トピックが掲載されていて、毎月初めに自分の目標を書く欄まで設けられている。岩手県民かつ盛岡市民である中学生が、自分の故郷と学校に対する誇りを持ちながら、中学時代の記録をきちんと残していけるとな。すばらしい。自分が中学時代に持っていた生徒手帳なんて、せいぜい校歌・校則と予定表くらいだったと思うけど、えらく違ってるみたいだぞ。。
まだ写真は貼られていないし、破けてしまえば再発行してもらえばいいさーと、最初は軽い気持ちで構えていたのだけれど、内容に目を通すにつれ、これは始末書の一枚でも書かなければならない事態かもしれぬという気になってきた。どんより。
もっとも息子を叱る私の横で、「俺は毎年同じことをやってたと思うし、気にするな」と、夫はひたすら軽い。しかし、なんだか時代が違うのか、県民性が違うのか・・この手帳、大事にしろよ〜というオーラのようなものが満ち溢れてるよ。