特に何もなく・・

大沢さんのしのぎマグ

米産牛肉輸入再開決定。前回時に比べ、米国側が飼料規制の強化といったこちら側の意向を汲んでるとは思えないし、ただずるずると押し切られたなという印象。記事を読めば読むほど、両国間の温度差というか背負っている文化の違いのが大きすぎて、交渉自体、まともにかみ合ってるのかなぁなどと疑ってしまう。
ギャップの大きさは、普段、英会話スクールの外国人講師らと話しているだけでも感じられる。肉食文化を背負った人たちの牛肉に対する思い入れの深さは、ジョークとしてはとても面白いのだけれど、ことそういう相手と交渉しなくちゃならないとなると、大変なことだろうなと嘆息するしかない。私が話す相手は国を出て盛岡に来た人たちだから、きっと標準的な米国人(米国人の8割は海外に行った経験を持たないとかいう記事を昔読んだ)より相当リベラルで柔軟な思考の持ち主だろう。だからこそ、こちらの考えを理解しようという姿勢を持ってくれているようだが、それでも話がかみ合わないのだ。笑っちゃうくらいというか、笑うしかないというくらいに。
例えば我が家の中坊息子。たんぱく質摂取源として魚や鶏肉や豆・豆腐類なんかだと∞に食べたがるけれど、牛肉(豚肉もか)はものすごく辛そうに最低限しか食べない。このことは何度話してもまったく信じてもらえなくて、アレルギーがあるんだろうとか、宗教的に何か問題があるのかとか、挙句の果てには、きっとガリガリで身体を動かすのを嫌うような子どもなのだろうとか、見当違いなことばかり言われる始末(実際は脳も筋肉で出来てるんじゃないかと思われるような、エネルギー余りまくりの息子なのに)。こういう子どもって、決して多数派ではないだろうけれど、特異でもないのではないかと思う、日本では。が、6歳から猟銃握って父親とハンティングに出かけるのが普通の人たちには、なかなか理解してもらえないのだなぁ。
自分自身、大阪で生まれ育ったこともあって牛肉は好きだったけど、好きな牛肉というのはあくまで「霜降りの甘いやつ」だ。と、もともと赤身ばかりの牛肉には関心が薄いので、輸入再開されてもスーパー等で米国産牛肉を食材として選ぶことはまずないだろう。実家では週に一回は自宅でステーキを食べ、月に一回は焼肉かステーキハウスで美味い牛肉を堪能していた。裕福な家庭ではなかったけれど、美味い牛肉にはそれだけの対価を支払うだけの価値があり、そのために日々頑張って働いてるんだというような心意気があったのだと思う。だけど今や、中途半端な牛肉を食べるくらいなら魚介類や他の肉類を選んでしまうし、焼肉店ハンバーガー店ですら牛肉を一切食べずに済ますくらい。子どもたちが牛肉嫌いということもあって、親元で暮らしていた頃と比べると、牛肉に対する執着自体が格段に下がっている。
実際、輸入再開されたところで、日本人が安全管理に問題を含んだままの米国産牛肉をどれくらい食べるようになるのか疑問だ*1吉野家の牛丼とか復活したら、かつてのようにみなが群がったりするのだろうか。あぁでも牛タンが食べられるようになるのは嬉しいかも。私的には牛タンを思い切り食べたいということだけで、再開が待ち遠しかったりして(オイオイυ)。
今日から、息子は夏期講習。週末、天気が回復したら岩山まで自転車で走りに行きたいのだけど、無理っぽいなぁ。

*1:吉野家牛丼や牛タン需要はあるだろうけど、一般家庭向けの食材としての地位は従来量まで回復しないと踏んで、BSE問題発覚以前の1/3量くらいかと予想したりして(はぁと)。めちゃめちゃエエ加減な数字ですが