林さんのお皿と水野さんのマグ

マグとお皿

家を新築すると、金銭感覚がおかしくなって、車まで買い換えてしまう人が少なくないという話を聞いてアハハと笑っていたのだが、教習所に20万払った勢いで特段必要のない器を買ってしまった。だってもう、いいタイミングで花田さんからメールが届くものだから・・(って、違うだろうが>自分)。
おなじみ林京子さんの輪桐6寸皿と水野克俊さんの白磁胴紐マグカップ。林さんのお皿は、梱包をあけたとたん、娘がタコだと叫び、息子はいやクラゲだカブだと注目の的に。以前購入したネギマの椀もそうだけど、古典的な文様がいい具合に抜いて描かれているので、結果としてすごく楽しい器になっている。気合を入れて描きましたというような端正な器は見ていてウットリするのだけど、食卓に乗せるとけっこう暑苦しくなっちゃったり、自分が作る普通のおかずごときじゃ器に負けたりする。その点、林さんの染付けは、いつものおかずもおいしそうに見せてくれるし、もちろん頑張って作ったご馳走にも負けない。他の器とも馴染みやすいし、彼女の器ばかり並んでも決して煩くならない。さらには薄くて軽いけど、繊細すぎではない・・と、なんかすべてが「絶妙」だと納得させられる。密かに日常の器づくりの天才だと信じてます。
水野さんの白磁を買うのは今回が初めて。同じ白磁でも、ずっと愛用してきた岡さんのマグより繊細でありながら、奈良さんのものよりは近づきやすそうな感じ。薄くて小ぶりなので、美味しいお茶やコーヒーの淹れたてを熱いうちにいただきたいときなんかに使いたいな。