数学+αゼミ顛末

盛岡では毎日自主学習(ヒトベン)を最低1時間はするようにといった指導が小学生の頃から徹底されていたが、こちらじゃそんなものは何それ状態。宿題もずっと少ない。部活も、以前は男子なら普通は運動部でしょうというような無言のプレッシャーみたいなものがあったというが、こちらでは文化部にすら入っていない子もいるんだとか。その分、塾に行くのが当然という雰囲気があるようで、中学生ではクラスメートの2/3以上が3~5教科の塾に通っているという。・・・と、どうも全体的に学校の縛りが少ないというか、本人や家庭の自主性に任されているというか。今まではずっと以前の学校生活イメージから脱却できず、5教科塾に激しい抵抗を見せていた息子だが、引越後ひと月半を経て、ようやく以前と同じ感覚ではいられないということを実感しはじめたようである。
しかしいざ塾を選ぶといっても、これがなかなか難しい。通常の5教科塾は基本的に教科書準拠で、英語だけ英会話という形で妙に進んでいる息子はフリーコースに入れられてしまう。が、これは以前に体験レッスンを受け散々だった。かといって特進コースになると時間の縛りがきついし、それですら英語は当該学年のコースしか受けられない。完全に彼のペースに合わせて・・となると、家庭教師か個別指導になるのだが、これはめちゃくちゃ割高で家計的に厳しい。ほぼ八方ふさがり状態? 盛岡では、ベテラン外国人講師による英会話と個別指導の数学をそれぞれ週一度ずつ、許容範囲内の予算で受けられたが、こちらじゃどちらも叶わない。そもそも学校の状況が全然違うので、一から塾選びを考え直さなくてはならない。
・・・結局、英語は飛び級を認めてくれるスクールを選び、その他の教科は英語塾に併設された数学+αゼミに決めた。数学60分に国・理・社がそれぞれ20分ずつ。英語と同様、PLAN→DO→CHECK→ACTというPDCAサイクルで学習の基本を身につけるシステム。数学はそれぞれのレベルに合わせた宿題がどっちゃり出され、理科と社会は自分でノートにまとめ直すことによって頭に叩き込んでいくらしい。生徒は息子を含めて三人と寂しい限りだが、その分指導が行き届いて良さそうだ。かなりマイナーな選択なのだろうけど、校長先生がアメリカ人のせいか全体的に合理的だし、根性とか気合だと言って鉢巻を巻かされたりするような塾より、彼には合っているみたいだ。幸い今日の体験レッスンで先生の教え方が上手かったというから、それでヨシと考えるべきだろう。
何にせよ、学校の授業が死ぬほど退屈で知的に枯れそうと勉強嫌いの息子が言うほどの状況だけに、この塾が頼りになる。ここで勉強すること自体の面白さが学べるといいのだけど。。