新聞やTVとの英語学習的お付き合い

英語の勉強に専念するようになってから、それまで見ていた夜の報道番組や購読している新聞などにトント目を向けなくなった。日本語のニュースソースは、朝のNHKテレビとはてなアンテナに入れたネットの愛媛新聞朝日新聞のみ。それもほとんどタイトルに目を通すだけとか、朝食を作りながらちらっと見る程度。情報入手先は、ほとんどpodcastの英語ニュース(NHKBBCWSJなど)と週間STだけという状態(情報仙人か?)。それでもなんとか、「芸能関係にちょっと疎い人」というくらいの位置づけでやってきたつもりだったけれど、英検受験を真面目に考えたり、英会話スクールで時事問題について話すようになってきて、さすがにこれじゃとても回らないと感じてきた。とりわけ国内情報の強化が必要である。
週間STの記事やpodcastNHKニュースでも主だった情報はひと通りさらえるけれど、記事が限られているので突っ込んだ内容(・・・福田・麻生両氏の基本政策の違いとか)までは望めない。県内のローカルニュースもさっぱりフォローできない。
なので、再び積極的に朝日新聞や夜の報道番組を見るよう方針を変えようと思う。ただし、ニュースで気になる表現は、片っ端から電子辞書で調べて(日→英)、新聞に書き込む。TVでも気になったら、必ず辞書引きしてノートに書く。時間に余裕があれば、関連するネットの英文ニュース記事をチェックする。とにかく時事問題について、英語できちんと自分の意見を発信できるだけの下地を作る。
ネット媒体の英語記事では、The Economistが辛辣で断然面白い。しかもほとんど無料である。New York Timesのネット購読が無料になったのもありがたい。これらは国際関連記事が主体だが、国内関連はThe Japan Timesでフォローできる・・・・などと考えると、どうも現在購読中の週間STを読むのが億劫になってくる。
ただ、STは映画の紹介やニュースの特集、話題の人物の言葉を集めた記事なんかが面白くて、なかなか縁が切れないのだ・・・。今週号でも、取り上げられた映画、"Arthur and the Minimoys"「アーサーとミニモイの不思議な国」そのものにはさっぱり興味を惹かれないのに、映画解説自体にハマってしまった。記事を書かれた翻訳家の岡山氏は、この映画に上手く入り込めなかったということを言うのに、イギリスの詩人コールリッジが提唱した「疑いの停止」(suspension of disbelief)という概念を使ってらっしゃるのだが*1、なぜかそれに加えて、彼の有名な詩、"The Rime of the Ancient Mariner" まで引っ張り出しているという・・・なんでも、「だまされやすいアホウドリを殺したために、一生その罪悪感に囚われ、懺悔のために放浪の旅に出る」という彼の作った話のお陰で、"albatross around one's neck" が「一生ついてまわる劫罰」という意味で辞書に載るようになったのだとか。それがこの映画とどう関係すんねんと思うが、まぁ面白い。その昔、京都でトノサマガエルを殺戮しまくった夫などは、frog around his neckになるのかとか、アホなことをつい考えてしまう。挙句の果てに、どうしてもアホウドリの話が読みたくなって、ネットからダウンロードして読んでる始末。英文学の教養がさっぱりない私には、こうした記事が楽しくて仕方がない。
しかし、一日で使える時間は限られている。ただでさえどうしてもペーパーバックが止められない病持ちなのだから、ここは心を鬼にしてネットの新聞や雑誌に特化するべきだろう・・・・・・と日記に書いて、とりあえず週間STの購読を中断してみようと決断。

11ぴきのねことあほうどり

11ぴきのねことあほうどり

アホウドリといえばこの本。コロッケに食傷したネコたちの元に、一匹のアホウドリがのこのことやってくる。しかし、だまされやすいはずのアホウドリに、ネコたちはまんまとしてやられるのである。あの鳴き声とか飛び方とか・・・もう、アホウドリという存在そのものに癒されます。

*1:The film requires great suspension of disbelief.というそうで