桜灰の器

yurin19682009-02-27

数カ月前に東京の器屋さんに注文していた器が届いた。すっかり忘れていただけに、嬉しいようなびっくりしたような。。
私はどうもイメージに弱くて、「桜の灰釉で作りました」とか聞いただけで、「おおっ、なんか春っぽくていいねえ」と注文してしまったのだけど、届いた実物は期待以上。
一見地味な外観なのに、表情がある。よく見ると周囲にぐるりと縦に引っ掻いたような模様があったり、全体的にぽつぽつと灰のドットが入っていたり。ネットで見た写真のものと、高台の感じと見込みの広さが微妙に違っている・・・素朴っぽさがちょこっとなくなって洗練さが増している・・・きっと作家さんが少しずつ改良していってるんだろう。
見込みが広く深さがそこそこあるから、スープや煮物といった日常のおかずが盛りやすそうだ。いつものおかずが盛り映えして、なおかつちょっと楽しいものって、この器みたいに女性の作家さんが作ってることが多いんじゃないだろうか(男の作家さんは飯椀や酒器が得意な方が多いのではないかと・・・どうでしょう?)。
店主のSヨミさんは、通販をお願いするといつも開催中の個展のハガキとともに、ちょっとしたプレゼントを入れてくれる。今回はボウルを使ったお料理の小さな本が入っていた。普段はヨシケイさんに頼りきりだけど、たまにはこういうのを参考にして作ってみたいなー、なんて料理欲がフツフツと湧いてきた・・・Sヨミさん、ありがと。
金沢にいた頃からの、10年近いお付き合い。実際にお店に通ったのは東京にいた数年だけだけど、こういうお付き合いも悪くない。