高校生向け電子辞書

カカクコムに注文していた息子の電子辞書が着荷した。
わが家初のタッチペン機種だ。ペンを失くしそうで嫌だったのだが、ちゃんと本体に収納できるようになっている(賢い)。
第一印象は、意外にもキーボード周りがスッキリした感じ。用例・熟語・成句といったボタンがなくなり、サブもしくはメインパネルで操作するようになったお陰かな。メインスクリーンでもタッチペンが使えるようになった分、映り込みがひどくなったようで、文字がやや見にくい点がムムム。この辺は保護フィルムを貼ると少しは解消されるのだろうか・・・。

早速、英和機能を中心に使ってみた。
アルファベット複数検索を使ってみると、まずロングマンの情報がプレビューされるのにびっくり。普通は英和だろうに敢えて英英が来るあたりに、メーカー側の「ちょっと英英を読んでみるか」という気にさせたい意図が感じられる。ロングマンでは例文が隠されておらず、「用例」キーを押さなくてもそのまま例文が読める点もよく考えられている。
メインの英和はG4(ジーニアス)とBG(ベーシックジーニアス)。こちらの例文を読むには「用例」キーを押さなきゃならないが、例文が隠されてる分、語義が確認しやすい。その辺の使用実態を踏まえた「用例を隠す・隠さない」のセンスに唸っちゃう。
例文を開くには、メインパネル上の用例マークかサブパネルの用例キーを押す。タッチペンでなくても爪でちゃんと反応するから(傷の問題はあるかもしれないが)、英和でいちいちタッチペンを引っ張り出す必要はない(重要)。
発音機能の使い勝手もかなり改善されている。以前は発音を聞きたければジーニアスで引き直さなければならなかったが、どんな辞書からでも自動的に内蔵されている音声情報をサーチし、すぐ発音が聞けるようになっている。ラクチンだ。
複数アルファベット検索でブリタニカまでサーチされるというのも、言葉の深い意味を知る上で便利だろう。
例文検索や履歴は、辞書ごとに限定されて出てくるので、ちょっと見にくい(この辺の使い勝手はSIIが圧倒している)。英語の例文が日本語から引けるというのが、高校生には便利そうだ。ジャンプ検索は相変わらず、対象語句のあるなしに関わらず辞書名がずらずら出てしまうのが難だけど、例文や成句まで引ける点がいい(シャープはあったっけな?)。
辞書の選択キーは、「複数アルファベット/複数日本語」「広辞苑/明鏡国語」「古語/漢語林」「英和/英英」「和英/ブリタニカ」「メニュー/学習帳」「お気に入り/ライブラリー」。数は多くないが、よく使う辞書が厳選されている。
ひとつのキーの二度押しで辞書の切り替えができる上、基本的にキーごとに検索言語がアルファベットと日本語でまとめられているため、入力した検索語が消失しにくいだろう。英和をプレビューで確認し、そのまま選択キーをもう一度押して英英の語義を読むとか、ブリタニカで意味を調べて和英から英語表現を確認してみるとか、ね。
という感じで、こと英和機能に限ってさらっと触ってみただけでも、高校生が使うということがしっかり配慮されるのに驚いた。搭載辞書を余すところなく使わせようというメーカーの意図がよくわかる。グッジョブ!
ただ、ジーニアスだけでは語数がイマイチなので(高校生が使う分には十分なんだろうが)、1GBのマイクロSDカードを入れて、お守り代わりに手持ちの「英辞郎」のデータを放り込んでおいた。ついでに青空文庫から、太宰と梶井の作品をいくつかDL(もんもん日記とか)。
あー、こんな辞書で勉強できる今どきの高校生が羨ましい・・・母だけが勝手に盛り上がっていて、肝心の息子くんが「んー?」って感じなのが哀しいけど(爆