塾と中学受験

3年も後半に入ると,突然,日能研の無料テストの案内はがきが届き始める。
で,4年になるともう,あちこちの塾から連日ダイレクトメールの嵐である。
挙句の果てには,電話やら直接訪問までされる始末。こちらからは一切アプローチなどしていないのに。
いったいどうやって,子供の情報を入手するのか。恐るべし。
杉並周辺では,とにかく中学受験をする子供が多く,5年が塾への切り替えどきだそうな。
公文やチャレンジを辞め,進学塾,もしくは補習塾に通い始めるのである。


だが,我が家の教育方針は「子供は公立で逞しく育て!(親もこれでやってきたのだから)」。
塾や模試のダイレクトメール攻撃にも,うちには関係ないとクールに構えていた。
しか〜しである。これだけ中学受験をする子供が多いということは,公立中学に行くのは「煮ても焼いても宿題すらやってこない三分の一層」ばかり?
…と考えると,我が家の教育方針なんぞ脆くもグラグラになってしまうのであった。


とは言うももの,幼少時からすっかりのびのびと育ってしまった野生児アツに,中学受験勉強は望むべくもない(しかも忘れちゃいけない転勤族だ)。
さて,どうしたもうかと悩んでいた矢先に,転勤となった次第。
中学受験問題は,幸か不幸かお流れになってしまった。ふぅっ。

  • 後日談

転勤族に中学受験なんか関係ないと思っていたが,我が家の周辺では,ここ数年,子供が中学受験し,父親は単身赴任というパターンが急増してきている。
そればかりか,子供が小学低学年のうちから自宅を購入し,単身赴任覚悟の家庭も多い。
地価の下落,低金利,中学受験の激化などいろいろ要因はあるのだろうが,数年前までは高校生でも転勤に連れて行っている家庭も多々あっただけに,ビックリだ。
我が家では,アツにやる気もないのに,単身赴任させてまで受験させてもしょうがないでしょうというスタンスで,あっさり異動について行ったのであるが。
後で「よくついて行ったものだね」と散々言われてしまった。ビェ〜ン。