氷の世界

999ひきのきょうだい

起床6時32分。気合いを入れて臨んだがこの時間だよ。それでもいつもより10分早いだけで余裕がある。オットは昨日から泊まり出張なのでいない。ハムカツバーガー,サラダとコーヒーの簡単朝食を取り,娘に身支度等の手順を再度確認させてから,7時20分に息子と家を出る。
幸い天気はいいが,歩道も自動車道も凍結してガリガリだ。息子が,横断歩道の白いところはツルツルして危険だよと教えてくれる。ここの信号が変わってからダッシュすると,次の信号にも間に合うんだよ。走るペースを一定にしなくちゃダメなんだ。ここの雪で作る球はつぶれにくいよ等々。たわいのない話ばかりだが,彼にとったら大事なことなのだろう。11歳の通学哲学だ。
現場に着いたが早すぎた。息子が「じゃお母ちゃんがんばってね」と駆けていく。彼も今日は挨拶当番だ。5分ほど待ってる間に,ハヤつま先がガチガチになってくる。5本指靴下とノーマル靴下の2枚重ねでも追っつかない寒さ。靴用カイロを入れてくるんだった。「すみませ〜ん」とSさんがやって来たので,交通指導開始。日中と違い道路は白っぽく凍りついていて,子供も大人もずりずり足を慎重に動かしながら早足で歩いていく。中学生が大きな指定リュックを背負って通学していてびっくり。こんなコンディションじゃ,学生鞄よりも安全なんだろうな。たかだか30分足らずなのに,手足の先から段々凍っていくという感じ。昔見た「八甲田山」のワンシーンが思い出されてしまう。なぜかメデューサの首も脳裏をかすめる。
8時になって任務完了。Sさんが「寒さで機敏な動きができませんでした」と申し訳なさそうに言う。とんでもない。あなたがそう仰るなら,ワタシはただの旗振り人形だったよ。岩手県人は本当にマジメな方が多い。引き継ぎノートに留意事項を記入してから,帰り道,今晩の役員決めの話をする。やはり例年,地区長がなかなか決まらず,9時過ぎまでかかってしまうそうだ。11時過ぎまで帰られなかった年もあるとか。ゲゲッ。役員未経験で新6年生を抱える立場としては非常に憂鬱な情報だ。そこまで決まらなかったなら,手を挙げちゃおうかしら。でも昨年2学期から加入したばかりで事情も何もわからない状態じゃ,やっても迷惑かけるだけかなぁ。
娘のスイミングに役員決め会議と忙しくなりそうなので,掃除洗濯しながら夕食のカレーも作ってしまう。