Paul Auster "The Invention of Solitude" 41~65p -3

第一部:"Portrait of an Invisible Man"
オースターの父親の人格的問題から,父親の性格を決定づけることになったと思われる祖父母の凄惨な事件のあたりまで,読むのが非常に辛い。なんせ作家自身,自分の身を切るようにして書いている内容なのだ。
とは言え,気持ち的に落とすところまで落とされていただけに,後半部分,父の店子に対する寛容な態度や甥っ子への並々ならぬ愛情に関する記述で,少しは救われたような気になる。