Paul Auster "The Invention of Solitude" 65~97p -4

  • 第一部:"Portrait of an Invisible Man" 読了

'79年,オースター32歳の時の作品。父の死後,その人生・人となりを描いているわけだが,これが何とも凄まじい。そこにはまず,オーストリアから移住し,カナダを経てニュージャージーにやってきた祖父母が引き起こした凄惨な事件が横たわっている。そんな環境で末っ子として育った父親の人生。もちろん,アメリカの片田舎でユダヤ人として生きるということに纏わる問題も介在する。Mikal Gilmore "Shot in the Heart(邦題:心臓を貫かれて)"を彷彿させられる。
ところで,表紙のオースターのハンサムなこと。惚れ直したわ。

  • 第二部:"The Book of Memory"

readableだった第一部に比べると,読みにくい(特に前置き!)。若いときの作品のためか,肩に力が入っている感じである。ゴリゴリと読んでいきたいと思う。