英会話スクール(December-3)

どっぷり英語に漬かっているこの頃だが、子どもたちの給食も本日で終了、そろそろモードを切り替えなくてはならない。しかし今月分のレッスンはまだ消化できておらず、スクールは今週末で年末年始の休暇に突入だ。なもんで今日は子どもたちに十分言い聞かせ、予め昼食を用意しておいた上で、エイヤッと行ってきてしまった(USじゃ犯罪だよな・・)。
街中のC教室。日中天気はスカッと晴れ上がっていたが、中途半端に道路の雪が融け、かえって危なっかしい。しかもいつもの駐車場に入れようとしたら対抗車線が混みこみで右折できず、そのまま本町通に出ると、これがまた氷でひどいガタガタ状態。ハンドルが何度も取られそうになるわ、商用車に煽られるわで、心臓ぱくぱくになってしまった。何とか立体駐車場を見つけて突っ込めたものの、寒さと怖さで歯をガチガチいわせながらやっとこさ教室に辿り着いたという感じ。は〜っドキドキ。
リーディングクラスへの初参加。テキストはディケンズの「クリスマス・キャロル」。教室に入ると、担当のL先生が申し訳なさそうにテキストのコピーを手渡してくれた。ネットでオリジナルを予めダウンロードしてきてますから結構ですよーと告げると、なんでも今回のクラスではオックスフォードの簡略版(レベル別になっている入門者用シリーズ、高校とかの授業で使うようなやつ)を使っているのだと。先週末、せっかく必死で原書を読んだというのに、ううう。そんなのクラスの予約を入れる時点で言ってくれっ(-_-;)。
もともと読書や映画鑑賞が好きで英語学習を再開しただけに、リーディングやリスニングに比べると圧倒的にスピーキング能力が劣っている。そもそも英会話スクールに入ったのも、その情けないスピーキングを何とかするためだったし、L先生が以前このリーディングクラスに誘ってくれたときも、私のプライオリティはスピーキング!などと大きなことを言って断ったのだ。しかしふと考えてみると、日本語が使えないネイティブ教師の授業では何をどう教わるのだろうということがものすごく気にかかってきた。今どきはどうだか知らないが、なんせ'80年代の公立高校大学じゃ、リーダーの授業というとひたすら指名された生徒が英文を音読し和訳するだけ。メインの和訳という作業がなくなるとリーデングの授業はどうなる?ってね。
で、興味津々で受けた今回の授業は、スタートしてから既に三回目ということもあって、登場人物と粗筋の整理から始まった。まず、生徒に登場人物名を片っ端から列挙させる。次にそれぞれの人物と主人公との関係を説明させ、最後にキャラクターの性格を表す形容詞を問う(最終的にテレビガイドなどに出ている「キャラクター相関図」みたいなのがホワイトボードに描かれる)。それからいよいよリーディング。生徒の音読から始まるのは学生時代の授業と同じだが、その後はパラグラフ毎に先生の質問によって話の骨格を確認していくのがメインとなる。単語や表現についてはいくつか先生から説明もあるが、基本的には生徒の質問を元に説明が進められる。作品の内容そのものよりも英文解釈に重点が置かれていた学生時代の授業とは一味も二味も違って*1、むしろ国語の授業に近い。それにプラス、言葉のやり取りがすべて英語で行われている以上、リスニングやスピーキングの勉強にもなるだろう。好きな本について話し合え、英会話の勉強になるというのはかなり楽しいし、有意義だ。
もっとも以前サークルで新聞記事のリーディングを行ったときなどは、生徒の方の読み込みが足りず、ほとんど先生のひとり演説会のようになってしまってあまり盛り上がらなかった(もひとつ面白くなかったので、すっかり忘れていたー)。教師の力量やリーディングに対する生徒の意欲の大小によって、授業の深みや楽しさはかなり変わるようだ。L先生は文学と教育学を専攻していたということもあってリーディングの授業は十八番のようだし、生徒の方もリーディングクラスの希望者だけが集まっている分、質の高い授業になったのだろう。
本を購入しているわけではないし、コピーの手間を取らせて申し訳なかったし、事務のお姉さんから基本的に最初から参加している人だけで授業を進めてますとも言われてしまったので、今回の授業自体はすごく楽しかったものの、次回の参加は難しいだろう。しかも先生から、このテキスト終了後の授業でもほぼ同レベルの簡略版テキストを使う予定なので、君には物足りないでしょうと言われてしまった(褒められてるんかと一瞬すんごく嬉しくなったが、要は参加は勧められんぜぃという意味(T_T))。
L先生は上級者向けのジャパン・タイムズ記事を元にした討論クラスも持っていて、こっちの方がまさに英検やTOEIC対策としてバッチリだし、参加できたら最高なのだが、悲しくも今の自分のレベルじゃ参加できない。せっかくネイティブの先生によるリーディングクラスの楽しさに目覚めたのに、参加できるクラスがなく、悔しい。

*1:もちろん英文学ゼミなどでは、もっと内容に踏み込んだ授業が行われていたのだろうけど