Paul Theroux "The Great Railway Bazaar" 322~379p -10 読了

東京から新幹線で京都、大阪へ。車中乗り合わせたトヤマ教授とは英語で語り合えたようだが、お互い文学を教えあう間柄なのに、打ち解けるにしたがって話題はもっぱらストリップやらレズビアンショーといった方向へ。トホホ。「ソール・ベロー氏来日の際、退屈していた彼をストリップショーに案内して、非常に喜ばれましたよ」なんて、知りたくなかった(-_-;)。大阪では大量の酔っ払いに絡まれた挙句、ゴツい男にキスまでされて這々の体で逃げ出す羽目に。もう、日本人ってばホントに恥ずかしい(ーー;)。
再度東京に戻り、横浜からロシア船に乗ってナホトカまで。モスクワまではシベリア鉄道で。長かった旅もようやく終わり。最後は旅の疲れか退屈からか、ちょっとご乱心気味(食堂車のお姉さんにキスを迫ったり、諸々)。そんな自分の姿もありていに書いているなんて、セローはある意味、大変誠実にこの旅行記を書いているのだなぁと思う。そもそも四ヶ月も奥様とお子様たちをロンドンに置いたままの旅行だというし、他人事ながらその後のセロー家は大丈夫だったのか心配になる。
ポーランドのビザを取っておらず、乗車直前で二日も足止めをくらったというトラブルはあったものの、何とか無事ロンドンへ。