横手焼きそばを食らう

横手やきそば

東北歴史マニアの夫の趣味が炸裂し、秋田県横手市に行くこととなった。夫の目的地は「後三年の役資料館」だが、ついでに有名な横手の焼きそばを食べ、秋田ふるさと村に寄るという計画。
往路は角館経由で。資料館のある横手市金沢(カネザワと読むそうな)地区はいくつもの小さな丘に囲まれていて、いかにも古戦場っぽいオーラの漂う趣のあるところだった。目玉の絵巻物とともに詳しい解説が添えられているので、戦いの流れは中学生の息子にも理解しやすく、父子ともども予想以上に満足できたようだ。しかし、この頃の日本史の話ってほんとにドロドロお家騒動の嵐で、真面目に当該人物たちの心中を考えると気分が悪くなってしまった。
昼。お腹も減ってきたので焼きそばを求め、横手中心部へ。右も左もわからないので、とりあえず駅前に駐車したのだが、あちこち寂れ感が漂ってるにも関わらず、どこもかしこも有料というのに驚いた。「横手焼きそば」の黄色いのぼりを目印に入った店は郷土料理の居酒屋だったが、日中は焼きそばを提供しているらしい。そんなお店だったが、店内は日曜の昼時ということもあって満席状態。噂の横手焼きそばは、太目の麺にたっぷりのソースが絡んだもので、上に半熟目玉焼きと福新漬けが載っている。具はキャベツと豚肉だが少なめ。目玉焼きのお陰か味が優しく、子どもたちはとても喜んで食べていたが、大人には少々物足りないかもしれない。4人で計2500円弱なり。
その後、ふるさと村へ。駅前は少々寂しい横手だったが、国道沿いにはヤマダ電機やイオン、サティといった大型店が充実。そうした地区から脇道に入ると、すぐふるさと村のお城のような建物が。・・古戦場跡と寂れ感漂う駅前、全国チェーンの大型店に広大なテーマパーク・・横手という町は、どうもひとつの町としてのまとまりを感じさせない。しかも、公園敷地内には県立近代美術館まであるという。県庁所在地ではなく、なぜ10万都市の横手にこういう施設を建てるのかイマイチよくわからないのだが、「ピカソモディリアーニの時代展」が開催されているとあったので、ふるさと村に行く子どもたちは夫に任せ、美術館に行かせてもらうこととなった。
建物の雰囲気は、盛岡でいうと県立美術館よりむしろ新しく出来たアイーナに近い超モダンな感じ。庭園に配置された動物モチーフ彫刻がとても可愛らしい。展示はフランスのリール近代美術館コレクションの一部で、20世紀前半にパリで活躍した作家たちの作品ということだが、モディリアーニキュビスム系はあまり好きでないので適当に流す。まぁミロの「絵画」が胸に迫り、クレーの「17種類の香辛料」がほんわかした気持ちにしてくれたので、満足である。家族連れが疲れた顔をしてベンチに腰掛けながら全然わからん〜とぼやいていたり、受付嬢にお爺さんが展示タイトルと内容がかみ合わんとクレームつけていたりしていたのが、なかなか微笑ましかった。ただ、売店に企画展がらみの商品がなかったのが残念だ。美術館に行くと気に入った栞を買って、ペーパーバックを読むときに使うのが楽しみなのに、全国どこの美術館ででも売られているようなありきたりのグッズしか置かれていなかった・・売店と違う場所で売られていたのだろうか。それだけが心残り。
帰路は北上経由で盛岡へ。イオンに寄り、GAPで息子の財布と塾バッグを購入。スタバでお茶をしてから、初めて焼肉ヤマトで夕食を取った。ヤマトは可もなく不可もなく。
帰宅後、月末忘れたら大変なことになる息子の携帯パケ料をチェックし、パケ割を申し込む。昨日、相談のあったハンドボール部父母会関連の懸念事項を一件処理。