The Englishman Who Went Up a Hill but Came Down a Mountain(DVD)

ウェールズの山 [DVD]

ウェールズの山 [DVD]

邦題は「ウェールズの山」。英会話スクールのテキストで、イラストの「山」がmountainかhillかということで議論となった際に、先生から薦めてもらった映画。
第一次大戦真っ只中の1917年、地図を作るため、イングランド人二人組がウェールズの町を訪れる。ウェールズの南端、イングランドとの境目にあるような小さな町。町の自慢は、イングランドからウェールズに入ったとき、いちばん最初に出会うという「山」。が、その山は測量の結果、山ではなく「丘」であるとされてしまう。イングランド的定義によると、標高1000フィート(305メートル)以上が山であり、それ未満は丘。町の大事な山、フェノン・ガルウはその基準にわずかに満たなかった。それを知った住民たちは・・・。
いわばウェールズ版スモールタウン・ストーリー。町の住民が一致団結して測量士を足止めさせようしたり、主人公が最後はその町の魅力に魅せられてしまうあたり、マイケル・J・フォックスの「ドク・ハリウッド」なんかを髣髴させる。ヒュー・グラント主演作として、私的には「アバウト・ア・ボーイ」「ノッティングヒルの恋人」とともに三本の指に入れたい佳作。英語学習的には・・ウェールズ訛りの英語が強烈。冒頭、イングランド人役のおヒューが英語を話してる町の人に向かって、「誰か英語のわかる人はいませんか」なんて言うくらいの訛りよう・・でも、日本人からするとロンドン訛りに比べたらそれほど聴き取りにくくもないような(笑)。