Jeffrey Eugenides "The Virgin Suicides" 105~171p -3

A few boys mentioned the acidic taste of her saliva -- the taste of digestive fluids with nothing to do -- but none of these signs of malnourishment or illness or grief detracted from Lax's overwhelming impression of being a carnal angel. 148p
家の中は妹の死の匂いが立ち込め、厳格な母親の管理の下、外出はままならない・・・と、その鬱屈からか、自宅の屋根の上でとっかえひっかえ不特定多数の男の子とのセックスに耽る四女ラックス。そんな美しくも生々しい14歳の少女の匂いがむんむん漂ってきそうな文だ。映画では彼女の役をキルスティン・ダンストが演じているというが、適役だと思う。
しかし、彼女がさらなる事故を引き起こし、今までは同情的だった町の人々も次第に一家から距離を置きはじめる。明るかった家は手入れされなくなった庭とともにどうしようもない暗さを帯び、娘たちが学校を辞め、高校の数学教師だった父親が職を失ったころには、リスボン家の孤立は取り返しのつかないところまで来てしまう・・・先を読むのがだんだんしんどくなってきた;;