The Bourne Ultimatum

娘が作った葉っぱのカエル

息子と映画館に行ってきた。5月に観た「主人公は僕だった」や「スパイダーマン3」以来だから、なんと半年ぶり。学習の目標が明確になって、映画館に行く余裕がなくなってきたというのもあるけれど、それ以上に市内の映画館でインディ系映画がほとんど上映されないというのが痛い。頼みのレンタルも新作インディフィルムは常に貸出中でなかなか借りられない。たとえ数ヶ月遅れでも、東京のミニシアターで上映されるような映画が会員価格で気楽に見られた盛岡は、かなり恵まれた環境だったと今さらながら思い知る。
とはいえ、ここも話題の映画を見るのなら、決して悪くない環境だ。車や自転車で10分足らず。駐車場は広くて無料。いつも比較的空いていて小奇麗だし、館内での飲食もOKだ。今日の「ボーン・アルティメイタム」も、混みそうなお昼時で2~3割の入り。真ん中のいちばん見やすい座席に余裕で座れた。映画の方は三部作の最終作をいきなり観るという暴挙に出たにもかかわらず、まったく問題なし。基本的なストーリーが単純なので、すぐに映画に入り込める。
舞台は世界各地を転々とするが、要はCIAとの追いかけっこだ。込み入った組織抗争や新たな展開は無く、この手の映画でお決まりのキャーキャーわめく美女も出てこない。ボーンのアクションは文句なしだし、彼と関わる女性たちも根性の入った人ばかりでカッコイイ。が、あえて難を挙げると、これだけ硬派なアクション映画にしてはあまりにも敵の親玉がへっぽこ過ぎ。部下やアサシンたちはバリバリなのに・・・こんな人の下で命をかけて働かなきゃならないなんて、まったくお気の毒。CIA職員から、サラリーマンの悲哀みたいなものまで感じてしまった。
もっとも息子は「めちゃめちゃ面白かった」そうで、さっそく前二作もレンタルショップで借りてくるぞと意気込んでいる。ま、いろんなことに広く関心が持てるというのはよろしいのかもしれない。