超現実

入院患者46人に准看護師2人、介護ヘルパー2人という状況で働かにゃいかんっつ現実(これって、業界的にフツーなの?)。
この人力でこれだけの命の責任を持たせているなんて、問題の所在は、(経管栄養ルートと点滴ルートの取り違えなどという)致命的なミスが起こりうるような管理体制にあると思うんだが。これで看護師が業務上過失致死で裁かれるなんて、やりきれん。


ところで、今朝の朝日に目を通していて、つくづく自分は「典型的アラフォー」なのだなあと悟った。だからどうというわけではないのだが、こうやって大々的に社会現象として捉えられると非常に気色が悪い。
しょせん団塊世代のタフさには敵わず、団塊ジュニアのような謙虚で着実な努力の積み上げもない。ひたすら要領悪く足掻いてるから目立つだけというような気がする。そういう女性は特段この年代に限らずいつの世にもいるだろう。が、同世代に多数いるというのは、ひょっとすると心強いものなのかもしれない。

たとえば団塊よりちょっと下、女子大生ブームの中で青春を送った義姉などを見ていると(身近な存在なので、つい取り上げてしまうんだけど)、「自分だけが損してるのはおかしい」という負のエネルギーで猛烈にがんばっている。
あの時代の女子で浪人しても私大に進学させてもらえるなんて、相当恵まれてると思うのだけれど、決してそうは考えない。卒業後に入社した会社は、待遇に納得できないと散々文句を言って退職。その後始めた自宅での英会話教室は、「努力のわりに儲からない」とやめてしまった。大学院に入りなおし臨床心理士の資格を取った後も、「K大の人らがいい仕事をみんな取ってしまうので、つまらん仕事ばっかり」ときた。
しかし、こうやって文句を言いまくりながら、なんだかんだでかなりの所得を得られるようになったのだから、やはり凄い人なのだろう(最近は「税金取られてばっかり」と怒ってる)。
そこまで自己肯定的なミーイズムがないと、勝ち組に這い上がれないものかと、決してそうはなれない自分に落ち込んだこともあったが、彼女の同世代の中では義姉的なタイプは少数派だったので、それくらいの気持ちが必要だったのかもしれないなあと、「アラフォー」記事を読んで思った次第。