どこからか歌が聞こえてくる

マンションと言えば騒音問題をはじめとする隣接住民とのトラブルがつきものだというが、実はうちのマンションでもどこからか歌が聞こえてくる。
たいていは夜。10時過ぎから12時くらいにかけて。週に1度くらいの時もあれば数日続くこともある。大した音量ではないのだけれど、エコーのかかった鼻歌のような独特の低周波で、こちらが静かにしていると、何を歌っているのかわかってしまうほど。80~90年代のフォークかポップスがメインだ。
これがミョーに気にかかるのよーー;;
思えば昔、京都の下宿にいたころは隣の部屋でオチ研の女の子がいつも落語の練習をしていて、それはもうよーく聞こえていたものだが、なぜかはっきり聞こえてしまう方がかえって気にならないような気がする。
まー、最近は聞こえてきたらパソコンで音楽聴くようにしてるが・・・しょうがないよね、こればっかりは。
マンションではどこの音が伝わるか分からないと聞くけど、構造的に考えると、お隣さんの可能性がいちばん高い。
各階2戸の小規模マンションで、基本的にはそれぞれの部屋が隣と接しないよう設計されているのだけど、唯一リビング脇の和室だけが直接隣接する。うちはその壁に奥行き30センチの本棚をぎっしり並べているから、その分少しは音が緩和されるはず・・・でも、けっこう聞こえる。どうも、二重床や二重天井で音が反響して伝わるようだ。
お隣の奥さんとはそこそこ仲良しでうちにも遊びに来てくれたことがあるくらいの関係だけど、小さいお子さん2人の子育て真っ最中。なのに、今どきこんなパパがいるんかいとびっくりするくらいダンナさんが全く家事を手伝ってくれないそうで、奥さんは毎日上の子の幼稚園の送り迎えで子供2人と大きなゴミ袋を抱えて新聞まで取りに行ってる。子供2人のお風呂はもちろん彼女の担当だし、土日の買い物からマンションの総会まですべて奥さんが子供連れでこなすという厳しーい状態*1
ダンナさんはこの街じゃステイタスのある会社にお勤めでマンションまで買ってくれたわけだから、主婦として幸せだと考えるべきなんだろうけど、彼女にとってはいろいろ思うところがあるみたい。
私が正看の学校に通うということを話したとき、彼女もいつか准看の資格を取るのが夢なんだと教えてくれた・・・それまで准看制度なんて時代から取り残されたような存在だと考えてたけど、彼女のように小さいお子さんを抱えながら何とか看護の資格をと夢見る人にとっては、日中2年間の通学だけで辿りつける准看制度はありがたいものなのだと知った。実際、この街に住み続ける限りは、准看の資格でまだまだ仕事が見つかるようだしね。。
聞こえてくる歌声はひたすら男の人のもの・・・・・・何も言えません。

*1:うちのマンション、小さいお子さん連れの家庭が多いのだけど、お隣さん以外のパパさんは協力的な方が多く、お父さんが子連れでママチャリに乗って買い物したり、学校の保護者会に参加してるのもしょっちゅう見かける。こういう環境でひとり自分だけ何もかも全部やらなきゃならないというのは、精神的にも厳しいと思う・・・ご両親も県内とはいえ簡単に行き来することはできないところで暮らしてらっしゃるというし。