共感と言ってもさ・・・

入学後3ヵ月。このところ体調を崩す子が続出。テストのプレッシャーや勉強疲れの蓄積もあってか、いろいろと本音が飛び交うようになってきた。
テストに受かりたいって気持ちの強さと自信のなさ(要求されている内容の高さと量からして無理もない)からか、クラス内で過去問が出回り始めているのだけれど、そういう情報が先生に発覚したのではないかという疑心難儀で、問題を変えられるとか、誰が仲間以外に流出させたのか、とかいうネガな話がぽんぽん聞こえてきて辛い。
そして、こういう経緯のせいか、私自身、問題を回してあげると声をかけてもらったものの、その後コピーを回してもらってない状態だったりする。
・・・過去問はあったらありがたい。けど、本音を言うと実はどうでもいい。過去問を頼りに勉強したところで、テストには受かっても自分の身にはつかないだろうから。基本的には毎回の授業できちんと自分の知識にしていかなくてはならないと思っているし、この3ヵ月そうやってきたから・・・この年だし、社会に出てから改めてのんびりと知識を身につけていくというわけにはいかないのだ。
でも、過去問を持っている子がいて、そういう話題が飛び交う中、自分が情報を持ってないという状況は、かなりしんどい。

今日は、普段ほとんど交流のない過去問抱えた子から、切々とした表情で、「まとめたレジュメを貸してもらえませんか」と言われて、対応に困ってしまった。見せるだけなら一向差支えないけど、貸すとなると自分の手を離れてノートのコピーが飛び交いそうな勢いなだけに躊躇してしまう。自分が書いたものが、自分のあずかり知らぬところでそういう扱いを受けるのは、さすがに・・・。

授業じゃ毎日のように、共感だの傾聴だのとやっているけれど、いざこういう状況で困っているから助けてくださいと言われても、共感的関係を築く努力を実行するのは難しいもんだなあ、と。