専門学校と大学の違い

専門学校のカリキュラムにはずばり、無駄がない。
解剖生理や病理学、微生物学といった基礎の概略をザッと叩き込んだところで、今度は医師による分野別疾病や、看護教員による年齢や健康レベルごとの看護法を学ぶ。ひとつのことを少しずつ違った視点から何度も浚うことになるので、否が応でも情報やイメージが立体的に刷り込まれていく。
今日もそんな感じで、栄養学や生化学で頭を痛めていたTCA回路やβ酸化が解剖生理の講師の説明でスッキリしたり、逆に4月に習った解剖生理の内容を急性期看護論で整理し直すことによって、定義がきっちり頭に入ってきたりした。
無駄に満ち溢れていた大学のカリキュラムと比べると、雲泥の差。学校教育と塾や予備校の違いのようだ。もっとも、あの膨大な無駄が視野の広さや教養の深さの源泉になるのかもしれないけど・・・
ただちょっと気にかかるのは、この差がひょっとしたら専門学校と大学の差というより、学部の差なのかもしれないというあたり。国公立大学の看護、医療系(特にパンキョーとか)がどんな感じか、興味深いところだ。