クモは吹き飛んだ

葉っぱのフレディ

「おかあちゃん,起きてー」というアツの声で目覚める。7時14分。…完敗だ。時間がないので,残りのポトフとトーストだけの簡単な朝食を作る。ま,栄養は行き渡るだろう。
登園の際,昨日見つけたクモの死体が無くなっていることに気づくいたシオシオの,なぜなぜ攻撃に遭う。「死んだら魂が抜けて,体がほんのちょっぴり軽くなるんだよ。クモは元々小さいから,そのちょっぴりが無くなっただけで吹き飛んでしまうんだろうね」などと適当なことを言ってお茶を濁す。最近,家の前のナナカマドやカエデの紅葉が一段と進んできたので,レオ・バスカーリアの「葉っぱのフレディ―いのちの旅」を読んでやった。そのせいか,何か思うところがあったようで,「おかあちゃんやシオシオも同じなのかな」と呟いていた。秋はなんとなく,そういう季節なのだな。
その帰り道,郵便局で現金を引き出し,保育料を振り込みに信金へ立ち寄る。ついでに赤十字義援金を振り込もうと思ったのたが,案内がどこにもない。窓口のお姉さんにお願いして何とか対応してもらったが,30分以上待たされる羽目になった。手持ちの本が何もなかったのでテレビでも見ていると,ちょうど新潟の様子が映し出されていた。何にもできない。金を送ることくらいしか。うう。としんみりした気持ちになったが,その直後,デーブ・スペクターのベッカム夫人へのインタビューが始まり,とたんに気分が萎えてしまった。だって,ベッカムの第三子の名前がLunaちゃんだとか言われても。ねぇ?