自転車騒動

アツが乗っている自転車のチェーンが伸びきってしまい,限界信号を発し始めた(こんなのばっかし)。ブレーキも甘くなっているし,危険極まりない。何しろもう20年以上乗っている代物なのだ。さすがにお役ご免にしてもよかろう。そもそも彼には4月に買ったばかりの新しい自転車があるのだが,チェーンキーの鍵を無くしてしまって乗れなくなり,おんぼろ自転車を引っ張り出してきていたのである。しかし,これからは路面凍結の危険もある。今日は意を決し,もう古い自転車は処分するよと,アツに迫った。
ようやく自分の自転車と向き合わざるを得なくなったアツ。まずは手持ちの工具でチェーンを切ろうしていたようだが,外側の厚いビニールはどうにか切れても,内部の太いワイヤーはどうしようもない。散々悩んで,購入したホームセンターに相談することにしたらしい。「そちらで自転車とチェーンキーを購入した者ですが,鍵を無くして困ってます…」などと,ノートにセリフを書いて数回練習したのち,電話をかけていた。ひとりでは鍵がかかったままの自転車を運ぶことが出来ないので,ダンナに手伝ってもらってホームセンターまで運び込み,自転車担当のお兄さんにチェーンを切り離してもらったようである。さらにお小遣いで,今度はダイヤルタイプのチェーンキーを購入し,無事帰宅。ようやく自分の自転車を復活させた。
このところ,モノに対し雑な扱いが目立つアツなので,今回は親が口を出さず,なるたけ自分で問題を解決させようとした。だが彼に任せると,とにかくなんでもとてつもなく時間がかかる。今日とてこれだけで半日仕事だ。自分が手や口を出した方が簡単なのをがまんするということが,こんなに疲れるものとは。まったく。彼にも少しは薬が効いたと信じたいものである。
とか書いていたら,もう直った自転車でプラモデル屋に行ってしまったよ。はーっ。。