今日は英文読めません

ポール・オースター「ムーン・パレス」131P~
…の予定であったが,本屋で青池保子の「修道士ファルコ (2) (Jets comics)」を見つけてしまい,こちらに専念。青池保子と言えば,先日,ヤングチャンピオンの青池版ブラックジャックを読み損ねてしまっただけに,ガマンするのは止め購入。ったく,このところマンガばっかり買って,情けなし。先週アマゾンで頼んだオースター,早く来ないかなー(と言ってみる)。
「修道士ファルコ2」は前作から9年ぶりに出された,中世ドイツのリリエンタール修道院のお話。元騎士ファルコを中心に,元治安部隊のオド,輝くトンスラを持つ純粋培養の修道士アルヌルフの絡みの楽しさは相変わらずだ。今回は新たに娼婦フィリスや,ケルンの聖ニコラウス学院で修学中の秀才マティウス(元アルヌルフのライバル)が絡む。大変不謹慎なのだが,これを読んでリリエンタール修道院自慢のワイン(ブドウ酒と言うべきか)がすごーく飲みたくなってしまった。
修道院ライフと言えば,村上春樹の「雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行 (新潮文庫)」に出てくるギリシャのアトス修道院のイメージが強く,かなり貧しく厳しい生活のイメージを抱いていたのだが,リリエンタールの修道院ライフは一見穏やかながらも大変魅力的に描かれている。最近では,HPを持って典礼書のネット販売までしている修道院もあるというし(あとがきマンガ情報),一口に修道院ライフと言っても,バラエティに富んでいるのだなぁ。
ついでに書くと,エリス・ピーターズの "A Morbid Taste for Bones (Brother Cadfael Mysteries)"(邦題「聖女の遺骨求む ―修道士カドフェルシリーズ(1) (光文社文庫)」)なども,未読だがおもしろそう(こっちは12世紀イングランドのシュルーズベリ修道院が舞台)。オースターに疲れたら読んでみようかな。
参考:http://alisato.parfait.ne.jp/erewhon/picup/mystery_fair.htm