Paul Auster "Oracle Night" 1~12p -1

Oracle Night

Oracle Night

ということで,性懲りもなくまたオースター(おそらく最新刊)を読む。
1882年,主人公Sidney Orrはブルックリン在住で,病院から退院したばかりの作家だが,気力体力ともにボロボロの状態。作家活動を再開するに当たって,とある中国人経営の新しい文房具屋で,ポルトガル製とやらの青いノートを購入する。
…ページ数は多くてもreadableだった前作”The Book of Illusions”に比べると,出てくる単語がやや難しくて取っつきにくい印象。数ページごとに凄い脚注(時にはページの半分以上を占めるくらい)が書かれているなど,今までのものとは少し違った趣の作品である。しかし「青いノート」には,”City of Glass (New York Trilogy vol1)”での赤いノートを彷彿させられる。