ルル・オン・ザ・ブリッジ(TV)
- 出版社/メーカー: 日本ヘラルド映画(PCH)
- 発売日: 1999/06/17
- メディア: DVD
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オースター関連の映画で「スモーク」が名作というのに異論は出ないだろうだが,「ブルー・イン・ザ・フェイス」と「ルル・オン・ザ・ブリッジ」は意見が分かれるところだろう。映画を見る前に,「ブルー・・」はナンジャコレもので,「ルル・・」は「スモーク」よりは落ちるがオースターらしさはよく出ているという評判を聞きつけていた。だが,個人的な好みからいうと,「ブルー・・」はしんみりしたりゲラゲラ笑ったりしながら楽しく見,ビデオかDVDが欲しくなるほど気に入ったが,「ルル・・」はダメ。
自分の中でオースターに惹かれるのは,偶然が生み出す恋や悲劇,ストーリーの面白さそのものではなく,そうした運命的な出来事に翻弄される人間の感情に自分がシンクロできるという点で,その心地よさがとても好きなのだ。しかし,「ルル・・」では登場人物の誰に対しても,それがうまくできなかった。(´△`;)
オースター映画の脚本集 "Three Films" を持っていて,"Smoke" と "Blue in the Face" は既に読んだのだが, 残った "Lulu on the Bridge" を読むかどうかで悩む。とりあえず,"The Making of Lulu・・"(「ルル・・」に関するオースターのインタビュー) を読んで,その気になったら読むというところ。(-_-;)