下北東岸〜むつ市

恐山山門

起床6時半。ウルトラマンマックスを見,コンビニでおにぎりとサンドイッチを買い,8時出発。
滝沢から三沢ICまで高速で,そこから三沢市内を通って国道338号線へ。英会話サークルのY子さんの故郷,三沢は少々寂れていながらも,ところどころモダンな雰囲気が入り交じった不思議な印象の町だ。米軍基地の町独特のニオイがある。
太平洋沿いをひたすら北上。ウィンドジェネレーターが乱立する宿泊地の六ヶ所村を越えたあたりから,道沿いは原野が広がり木々以外何にもなくなる。あまりに荒涼とした雰囲気に娘が根を上げ,車に酔いはじめた。「おくちのなかがにがい・・」といった直後に,もどす。車を脇に止めて処理をしようにも,水すらない。よほどショックだったのか,真っ青な顔をして,「こんなところはもうイヤだ」と泣きながら繰り返す。なんとかタオルで吐瀉物を落し,手持ちの着替えを着せてやると,だいぶ落ち着いてきた。泣いたところでどうしようもないので,とにかく先へ進む。
しかし道はますます悲惨になっていく。特に太平洋から野辺地湾に至るまでの東通村では,細くうねった山道となる。周囲には原発の看板だけといううら寂しさ。とにかくむつ市に着くまでは何もないからと,何度も休憩しながらのろのろと進む。しかしなんとか市内に入り,もう大丈夫,モスで休憩しよう!という直前で,再度ケポっとな。2度目はもう水分だけ。哀れなり。
モスの目前に「マエダ」という大きめの地場総合スーパーがあったので,パジャマ代わりに持っていたTシャツとスパッツを着せ,飛び込みで着替え一式を二組購入。その間,夫はトイレで汚れた衣服とタオルを洗う。むつ市は,なかなか大きな街のようだ。原野を走ってきたあとだけに驚く。モスに屯する女子高校生たちは,心なしか盛岡より細め。慣れたモスで冷たい水を飲み,人心地つく。ついでに敷地内にあったツルハドラッグで子供用酔い止めも買い,飲ませてやる。それでだいぶ復活し,笑顔も出てきたようなので,恐山に出発。
 スーパー?マエダ。手前の八角堂みたいなのがモス。