人体の不思議展へ

県立美術館で開催中の「人体の不思議展」に行ってまいりました。故人の遺志に基づいて樹脂加工した本物の人体標本を展示しているという、あれですよ、あれ。解剖学の本を読むのがつらくて、ならばいっそもっとリアルなものを見てしまえとばかり荒療治で……しかし予想よりもきつかった。はるかにきつかった(涙)。
偶然、コメディカル関係と思しき学生集団とご一緒したのだけれど、彼女らは「このヒト、目が大きくてハンサムやねー」とか「赤ちゃんのお尻がキュート」などと、全くひるんでなかったです。授業で慣れているのか、大したものです。ただ男の子たちのほうは、言葉を失っていた子もいたような。。平日の日中という条件にもかかわらず、大盛況。土日はもっとすごい人かもしれません。
しかーし。一応昨日、解剖学の本を読んで予習をして臨んだものの、標本には説明がほとんどなされていないので、一般人の私にはせいぜい消化器官くらいしかわからないのが残念でした。せめてもう少し詳しい説明があったら……これだけの展示で、「いやん怖い」とか「肺が真っ黒やね」といった、見世物を見るような感想だけで終わってしまうのは、実にもったいないと思います。
出口前の関連グッズ販売コーナーに展覧会の図録が置かれていて、展示されていた標本の細かい部分説明があったので、それをひと通り読み、少しは納得できたかなというところです。それとあと……、あの「触ってもいい標本」というのはいかがなものでしょう。ちっちゃい子がけらけら笑いながら性器をいじっていたのですよね……これも故人の遺志の範囲内なのかなあと、ちょっと疑問に感じてしまいました。なんか複雑な気持ちです。
帰りに県立図書館に寄って、解剖学関連の図書(なるべく絵のかわいらしいやつ)を閲覧して復習。ちょっとはやる気がわいてきたけれど、食欲は減退。とほほ。今日の夕飯はヨシケイさんの水餃子。肉をいじらなくて済むのが幸いです。