Good Germs, Bad Germs  83~100p -5

ちびちびとしか進まんよ。
衛生仮説(hygiene hypothesis)。ペットを飼っている家庭、兄弟の多い家庭、農家、もしくは共働きで保育所を利用しているような家庭など、要は小さいころから感染症にさらされる機会の多いgermyな小児のほうがアレルギー疾患を引き起こすことが少ないという、Strachan氏らの疫学的研究による知見。
そこから、mycobacterium vaccaeやBCGによる免疫療法が誕生。細菌を体に取り込ませることによって、regulatory T細胞の活動を促し、Th1/Th2バランス崩壊や過度な免疫を抑制するサイトカイン(IL-10)を産生させるという。
免疫療法って、10年ちょっと前の母の食道癌闘病でいろいろ調べてたころはまだ怪しげなにおいが漂っていて、フツーの病院でお願いするにはとてもとてもという雰囲気だった。けど、3年前の夫の膀胱癌摘出時には、標準的治療の一つとしてBCGの膀胱注入治療が挙がっていた。膀胱癌に対するBCGの作用機序はまだ完全に解明されていないがとにかく効く、とのことだった。癌とBCGがどう関係するのかさっぱりだったんだけど、免疫が絡むのね。ふむふむ。