Paul Auster "Moon Palace" -9

相も変わらずポール・オースターの「ムーン・パレス」を読んでいる。ようやっと6ページ進んで現在65ページ(まだ4分の1にも満たず)。
ついにゴミ箱を漁り始めるマーコ。ゴミ箱に別名を授けてプライドを維持しようとする。
I called them cylindrical restaurants, pot-luck dinners, municipal(都市の) care package...
だがとうとう,通りすがりの小さな子どもにまで「あのバカ,ゴミ食べてるよ」と言われキレキレになる。それでもなんとか強い気持ちでいられるときには,
I was able to interpret(解釈する) them as spiritual initiations(崇高な通過儀礼), as obstacles that had been thrown across my path to test my faith in myself. If I learned how to overcome them, I would eventually reach a higher stage of consciousness.
と考えることができるが,気持ちが弱ってくると
I was a living proof that the system had failed, that the smug(気取った), overfed(過食の) land of plenty(豊かな国) was finally cracked apart.
と,さすがに負け犬宣言。こと食物に関しては悲惨極まりないが,精神的には拾った新聞をのんびり読んだり,公園中を探検して回ったりと意外に優雅である。もちろん危ない目に遭わないわけではないが,命の危険には晒されない。しかし,体は徐々に弱っていき,最終的に体重が50キロ余りにまでなる(身長180センチ以上)。ここまで体重が落ちた最大の要因はインフルエンザウィルスにあるそうだが,詳しい状況説明はこれから…,というところで本日終了。どうなることやら。。