「いないいないの国へ」を読み聞かせる

娘が本日,幼稚園から借りてきた本がなんとも幻想的で魅力的だった。神沢利子詩・斎藤真一画「いないいないの国へ」。神沢利子さんと言えば「くまの子ウーフ」や「ふらいぱんじいさん」などで有名だが,この本はかなり毛色が違う。いきなり出てくるのがグレートーンの寒々しい少女の絵に

いないいない
いない
顔をかくして
いないいない
いない
あたしがいない
もうここには
いない

なのである。その後,少女は「いないいないの国」に飛んでいき,その国を見て回るのだ(その国がまた荒涼としていて,夢に出てきそうなくらいの恐ろしさなのだ)。誰もが一度はやったことのある「いないいないばぁ」。そのままその国に飛んでいってしまったら・・・と思うと,怖いのなんのって。ああ,神沢利子さんの世界は奥深い。